
こんにちは、はらだっちです。(@SHaradacchi)
こういった疑問にお答えしていきます。
目次
本記事の内容
- 広報・PRとは、第三者を使うことで信頼性を増す手法
- 代表的なPR手法
- PR、広告だけでない進化するモノの広め方
この記事を書いている僕は、今は外資系企業のマーケティング責任者ですが、かつて日本最大手のPR会社で、経営企画シニアマネジャーとして勤務をしていたことがあります。一通りの広報・PRの施策や、最新のモノの広め方などを実践してきました。
広報・PRとは、第三者を使うことで信頼性を増す手法
PRはPublic Relationの略で、日本語では広報と呼ばれます。第三者(主にメディア)を使うことでその情報の信頼性を高めて、ターゲットとなる消費者などに関心を持ってもらい購買行動につなげてもらう活動です。
- 私は正直者です vs 彼は正直者です どっちがいい?
- 時代の流れ:広告の信頼性が落ちてきた→PRに切り替えよう
それでは、具体的に見ていきましょう。
私は正直者です vs 彼は正直者です どっちがいい?
質問です。

これって信用できませんよね?
でも、例えば有名人から
有名人「はらだっちは、正直で信用できる。」
と言われたら、少し信用度高まりませんか?
企業の商品でも同じことで、
- 企業「これは体に良いヨーグルトで、インフルエンザにかかる割合が減ります」
- テレビ番組「このヨーグルトを1ヶ月食べ続ける実験をしたところ、インフルエンザにかかる割合が半分になりました」
だと②テレビ番組で言ってもらった方が説得力がありますよね?
PRというのは根本的にはこういった手法で、信頼の高い第三者(主にはテレビなどの大きいメディア)に取り上げてもらうことで、より信頼のある情報として消費者に届け、関心を高めてもらう方法です。
時代の流れ:広告の信頼性が落ちてきた→PRに切り替えよう
これまでは広告は4マスメディア(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)が圧倒的に消費者に影響力を持っていました。
現在はスマホ・SNSの爆発的な普及により、口コミが昔と比べ比較にならないほど大きな力を持つようになりました。
これによって企業からの広告による一方的なアピールは、個人の発信力により、一瞬で評価されて伝わります。消費者にとって広告は作られた情報として映り、その影響力は急速に低下していっています。
またインターネットの世界でも同じで、サイト上のバナー広告や広告のように見えるものはすべて見向きもされなくなっています。(米ニールセン・ノーマン社の調査)
こういった背景から、ニュースとしてメディアに露出させることで、第三者の言葉で消費者に届け、企業イメージや売上の向上を狙う目的で、広告からPRに切り替わる動きが加速しています。
PRの代表的な手法
下記がPRの代表的な手法です。
- ニュースリリースの作成・配信
- メディアプロモート活動
- PRイベントの実施
- 調査PR
それぞれ見ていきましょう。
ニュースリリースの作成・配信
ニュースリリース(プレスリリースということもあります)を作って、それをメディアに配信することが基本です。
ニュースリリースは、今までにない新しい情報を発信するものです。
企業のサイト見るとニュースリリースという項目がトップページにだいたいあります。あれです。
作り方も様式がほぼ決まっています。具体的な手法は「実践!プレスリリース道場」という本が参考になります。ネットで検索しても出てきますが、体系的にまとめられている本を読むのもいいですよ!
ニュースリリースが書けたら、配信です。方法は下記です。
- 知り合いの記者がいれば、メールで配信
- FAXで送信
- PRタイムズで配信
①、②はメディアの情報を知っていれば、そこに直接リリースを送るという方法です。当たり前です。
③のPRタイムズですが、日本でニュースリリースを掲載・配信するプラットフォームとしては最大手です。とりあえずこちらに登録をして配信するのが通常の方法です。
メディアプロモート活動
掲載したいメディアに直接営業に行くことです。通常の企業だと、メディアの情報をそこまで多く掴んでいないことが多いですので、基本的にはPR会社や広告代理店などに外注する部分となります。
逆に言えば、ここを任せることがPR会社を使う目的となります。
PRイベントの実施
ニュースリリースは今までにない情報を発信するものですが、企業としても「情報自体を開発」しないとそうそう新しいネタはできません。そこで使うのがPRイベントです。
タレントなどをキャスティングして、「商品発表会を行う」ということでメディアへの露出を狙います。
調査PR
まず具体的な例がこちらです。
上は、カオナビというHRテックの会社が行った調査をニュースとして配信している事例です。

カオナビより引用
このように調査自体をニュースとすることで、新しい商品開発などがなくても露出を狙う方法が調査PRです。
PR、広告だけでない進化するモノの広め方
最近では、PRや広告の双方を組み合わせた新しい方法で、消費者の関心を高める方法も生まれています。主なものは下記です。
- ビデオリリース
- オウンドメディア
- タクシーサイネージ
ビデオリリース
ニュースリリースの動画版です。1分半程度の短い動画にして、それをメディアではなく直接消費者に届ける手法がメジャーです。
メディアに露出を任せると、本来訴求してほしかった内容で露出しないことがあります。
例えば、タレントを読んだPRイベントを行ったが、そのタレントの離婚問題にメディアの質問が殺到するなどです。こうしたことを避けるためにタレントの訴求力は活かしつつ、それを用いた本体見せたかった内容を動画にすることで、関心を集める方法です。
これ、無茶苦茶効果的です。
オウンドメディア
自社でメディアを運用して、そこで露出を狙うという手法も増えています。代表例はトヨタが運営しているトヨタイムズですね。
タクシーサイネージ
最近、タクシーに乗ると、ディスプレイ広告がありますね。
エリアによって、タクシーに乗る人はかなりの割合で仕事をしているビジネスマンであることが多いので、こうしたサイネージで短い番組を行うなど、効果のある手法です。
まとめ
この記事では広報・PRの基本的な考え方と具体的な施策、最新の手法などをまとめました。
マーケティングを担当している場合は、いくつかの手法を組み合わせて関心を持ってもらう必要があります。
ターゲットや商材に合わせて、最適な手法を組み合わせてください!
もし広報に興味はあるけど、今別の職種にいるという方はこちらの記事も参考にしてください。
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