
長生きしたい人「人生100年時代といわれているけど、本当かな。長生きできる方法を知りたい。」

本記事の内容
- あなたの長寿遺伝子を働かす3つの方法
- 期待されているサプリ等4つ
- 長寿による課題・・・実は楽観的
目次
今回、ご紹介する本
「老化していくことは避けられない」
このように思っていませんか。
本書の伝えていることは違います。
「老化は病気であり、治療可能」ということです。
老化は避けて通れないと定めた生物学の法則など存在しないのだ。(36ページ)
本書では3部構成です。
- 第1部:老化は治療できる
- 第2部:老化を克服するためにできること・開発中のこと
- 第3部:老化が克服できた時に訪れる未来像・楽しみ方
少しむずかしい内容がある本ですので、エッセンスを噛み砕いて解説していきますね!
あなたの長寿遺伝子を働かす3つの方法
結論はこちら。
- 食事の量や回数を減らす
- 運動をする
- 寒さをあじわう
※注意です。「老化の研究は始まったばかりなので人間での確実な効果があるとは言い切れない。」とも書かれています。
それぞれ解説します。
食事の量や回数を減らす
栄養失調にならない程度にですが、食事の量や回数を減らすことは大事です。
食事の量については本書だけでなく「空腹こそ最強のクスリ」などでも言われていますね。
半日断食はこちらで解説しています。
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病気になりにくい食事法は半日断食【空腹こそ最強のクスリ】
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実例として15世紀のヴェネツィア貴族、ルイジ・コルナロが取り上げられています。
若くして財を成したコルナロは、金を飲食と女にお金をつぎ込んだ結果、30代半ばで疲れ果て、医者の忠告をきっかけに自制を決意します。
食物は毎日12オンス(約340グラム)までにし、ワインは1日グラス2杯しか口にしなかったのだ。
「食べることにおいても飲むことにおいても、自分の欲求を完全には満たさないことを習慣づけた」
コルナロは1566年に他界していますが、そのときは100歳近かった。
この年代で100歳はとても長寿ですよね。
食事のコントロールは長寿にとって、とても大事な要素です。
運動をする
運動をすることも大事です。
運動をすると長寿遺伝子が活性化し、新しい血管を作らせ、心臓や肺を健康にし体を丈夫にし、テロメアを長くします。
テロメアとは?
テロメアは染色体の末端を保護するもので、特徴的な反復配列を持つDNAとタンパク質からなる複合体です。短くなるとエピゲノムに支障をきたします。
よく運動をする(1日最低30分のジョギングを週に5日行なうのに相当)人は、座りがちな生活をする人よりもテロメアが長く、その長さは、10歳近く若い人と同等だった。(190ページ)
運動の中でも特に効果があるのはHIIT(ヒット)と呼ばれる高強度インターバルトレーニングです。
HIITとは、High Intensity Interval Trainingの頭文字で、高強度の負荷がかかる運動と休憩を短い間隔で繰り返すトレーニングのことです。
HIITの詳細はこちらで解説しています。
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1日4分で細マッチョ。最強効率のHIITの方法と10の効果を解説【世界一効率がいい 最高の運動】
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運動は大事です。
寒さをあじわう
寒さも大事です。
個人的には寒さに関して触れられている本は初めてでしたので興味を持った点です。
少しばかり寒さを味わうことで、褐色脂肪のミトコンドリアを活性化させるのもいい。
(中略)冬にTシャツ1枚で、ボストンのような街を早足で歩けばいい。
褐色脂肪組織をつくるペースを上げるには、寒いなかで運動するととりわけ効果が高いようである。
夜通し窓を1枚だけあけておいたり、眠るときに厚い毛布を使わなかったりするのも1つの手かもしれない。(201ページ)
具体的な寒さについては本書では触れられていませんが、冬にちょっと薄着で散歩をするなどかと思います。
期待されているサプリ等4つ
アンチエイジングに期待されているサプリは下記です。
・メトホルミン
アインチイエイジング薬の可能性。
・レスベラトロール
空腹にならずともカロリー制限のメリットを得られる。ワインに入っているが、毎日1000杯くらい飲まなきゃダメなので、薬にするにも限界がある。
・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)
法律で規制された薬物ではなくサプリがある。閉経後の女性の月経が再開したり、老馬の生殖能力が回復した実例あり。
・セノリティクス
期待されている老化細胞除去薬。
この中でもNMNについては著者、著者の父、妻、弟、飼っている犬なども摂取しているそうで、期待できますね。
NMNのサプリメントはこちらなどはいかがでしょうか。
ライフスパンを読んで購入している人も多そうですよ!
ちなみに若さを実感しているレビューもありますのでぜひ探してみてください。笑
具体的には書けないのですが、ある生理的現象の飛距離が今まで10cmだとしたら20cmくらいになり、思いがけず若さを取り戻した感じでびっくりしました。
引用:AmazonのNMNレビュー
参考までに著者のサプリの選び方を引用しておきます。
日に50回くらいはサプリメントについて訊かれる。
答える前に断っておくが、私は特定のサプリメントを推薦することはないし、商品の試験や研究にも携わっていない。もちろん効能を保証することもない。
私の推薦であるかのように謳った商品があれば、間違いなく詐欺だ。
サプリメントは医薬品に比べて規制がはるかに緩い。だから、私が実際にサプリメントを摂取するときには、評判のいい大手のメーカーを探し、できるだけ純度の高い分子(目安は98%超)で、ラベルに「GMP」の文字が記載されているものを選ぶ。
これは、アメリカ食品医薬品局(FDA)の定める「優良製造規則」に則(のっと)った商品という意味だ。
NR(ニコチンアミドリボシド)は体内でNMNに変換されるので、NMNではなく安価なNRを摂取する人もいる。(476ページ)
長寿による課題・・・実は楽観的
平均寿命が伸びていくと課題は多くなります。
「経済的に大丈夫かな?」
「仕事ってどうなるのかな?」
こういった質問に対して、本書では楽観的な予測が書かれています。
・人口問題
人口の増加はいずれ止まる。
高齢者の問題は健康寿命への投資を増やすことで解決可能。
・経済問題
高齢者を上手に活用する制度ができれば、高齢化にはむしろ経済効果がある。一つの病気を治すのではなく、老化事態を食い止めることができれば、医療費の問題を解決できる可能性もある。削減された医療費は科学研究や教育に。
・大量生産・大量消費問題
科学技術の革新で解決できる。これからの時代はモノよりも経験が重視されるようになるだろう。
・就業問題
高齢者が若者の仕事を奪うことはないだろう。高齢者が働くことを許した方が、有意義な人生を送ることができる。
老化が「治療可能な病気」となった際でも楽観的に「なんとかなるだろう」と考えておくこと自体が長生きには必要なのかもしれませんね。
まとめ
この記事では長寿遺伝子を働かせる3つの方法と期待されているサプリメント、そして長寿が達成された後の世界について解説しました。
- あなたの長寿遺伝子を働かす3つの方法
- 期待されているサプリ等4つ
- 長寿による課題・・・実は楽観的
今回、ご紹介した本