
仕事が遅く悩んでいる人「問題解決や頭の整理が苦手で、同僚よりも仕事が遅い・・・なんとかならないかな。。」

本記事の内容
- ゼロ秒思考とは
- ゼロ秒思考の3つの効果
- ゼロ秒思考のトレーニング方法
目次
今回、ご紹介する本
「他の人よりも仕事が遅い・・・」
「アイディアがうかばない・・・」
「自分の考えを相手に伝えるのが苦手」
このような悩みを抱えていませんか。
あなたのこのような問いに答えるのが、元マッキンゼー赤羽氏のベストセラー「ゼロ秒思考」です。
「A4用紙1枚に簡単なメモをする」だけであなたの心・考えを整理し、思考のスピードを上げるトレーニングがこの本では紹介されています。
それでは解説していきます!
ゼロ秒思考とは
ゼロ秒思考とは、A4のメモ書きを繰り返すことで思考スピードがあがるというメソッドです。
ヒトは生まれながら頭がいい
赤羽氏は、ヒトは本来頭がよく、でも発揮できていない人が多いと述べています。
私は、普通に会話をしたり、本を読んだり、インターネットを利用できるような人は、本来的にみな頭がよいと考えている。
(中略)
ところが、驚くほど多くの人が自分に自信を持てず、せっかくの能力が宝の持ち腐れとなっている。
これはあまりにももったいない。心の整理をし、考えをまとめ、深める方法があったら、誰でも別人のように成長できる。仕事ができるようになる。
引用:ゼロ秒思考
具体的な方法はメモ書き
本来の頭の良さを発揮できるようになるためには、「メモ書き」です。
「メモ書き」は、こわばった頭をほぐす格好の柔軟体操であり、頭を鍛える手軽な練習方法だ。
頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留める、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。
「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり早く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。
引用:ゼロ秒思考
ゼロ秒思考の3つの効果
ゼロ秒思考の効果は下記です。
- 仕事が早くなる
- すっきりした気分になる
- 円滑なコミュニケーションができる
それぞれ解説します!
仕事が早くなる
ゼロ秒思考のトレーニングをすることで仕事が早くなります。
頭のなかを埋め尽くしている考え方をメモに書くことで脳のワーキングメモリを一旦クリアできます。
作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力をワーキングメモリと言います。
メモにしてアウトプットすることで「抱えていた悩み」を手放すことで考える余裕が広がり、結果的に情報処理の速度が早くなります。
例えば、こういったことができます。
- 思いついたことを紙に書き出し、思考を言葉に変える
- それを見ると客観的に頭の中を整理できる
- 思考の中からいいものを選ぶ
ゼロ秒思考のメモを取ることで、十分に練ることができているので仕事も早くなります。
すっきりした気分になる
「書く」ことでネガティブ思考が落ち着き、すっきりした気分になります。
嫌なことがあったときに紙に書き出すことを、「ライティングセラピー」と呼び、臨床心理学でも使われている方法です。
米国のジェームス・W・ペネベイカー氏の研究によれば、ネガティブな感情を文字にして書き出すことはセラピー効果があり、心を落ち着かせることにつながるそうです。
- なにか嫌なことがあったとき
- 心のモヤモヤ
- 人間関係の悩み
こういったビジネスの課題ではないものにもゼロ秒思考のトレーニングには効果があります。
円滑なコミュニケーションができる
会議や打ち合わせ時のコミュニケーションが円滑になります。
ゼロ秒思考でメモを取ることで自分の考えを一度言葉にして客観的に整理した後に伝えることがその理由です。
- 相手の話の要点を理解し、メモする
- 自分の考えをメモして整理する
いきなり話すよりも整理して話しているのでコミュニケーションは円滑になります。
ゼロ秒思考のトレーニング方法
ゼロ秒思考のトレーニング方法はこの通りです。
- メモはすべてA4用紙に書く(ノート、コピー用紙、裏紙。なんでもOK)
- 左上にタイトル、右上に日付、本文は横書き
- 1枚1分で書く
- 気になること、疑問、思いつき、次にやること、あなたの課題など思いついたことをそのまますべて書く
- これを毎日10ページ(10回、1日10分)行う
- 一度にまとめてやるのではなく、思いついた瞬間に実行する
- 紙を持ち歩いて空き時間や移動に書くのも良い
著者である赤羽氏によると、これを3週間続けるとあなたの理解力、コミュニケーション力の変化を自覚できるようになるとのことです。
想像力や判断力の向上、人が言っていることを瞬時に理解できるようになり、あなたの発言も通りやすくなるなど即断即決ができるようになります。
「タイトルはなんでも良い。頭に浮かんだまま、躊躇せずに書く。」
「今日あるタイトルで書いても,明日またその言葉,あるいは似たような言葉・フレーズが浮かぶことがある。そういう場合は躊躇なく,もう一度書く。」
「思いついたこと、気になること、疑問点、次にやるべきこと、自分の成長課題、腹が立って許せないことなど、頭に浮かんだことはなんでも書く。頭に浮かんだそのままフレーズを書き留める。」
「もう1つ大事なのは、メモは思いついたその場ですぐに書くことだ。夜寝る前にまとめて10ページではなく、原則、思いついたその瞬間だ、何かが気になったその時、擦れる前に書き留める。このやり方が一番新鮮な気持ちで書くこたもができる。」
引用:ゼロ秒思考
具体的には下記です。
具体的には、A4用紙を横置きにし、1件1ページで、1ページに4-6行、各行20字-30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。したがって、毎日10分だけメモを書く。(下記参照)
引用:ゼロ秒思考
改良点:2021年版
著書は2013年に書かれたものですが、今までのあいだに進歩したテクノロジーがあります。
それは・・・
- iPad
- Apple Pencil
です。
当時はiPadにメモをするなどでの使い勝手は必ずしもよくなかったかもしれませんが、現在は非常に書きやすいのでおすすめです!
僕もかつては筆者おすすめのVコーンというボールペンとプロジェクトペーパーを使っていました。
マッキンゼーやBCGといった戦略コンサルでは誰もが使う鉄板の組み合わせですね!
どうしてもアナログ派の方にはおすすめです。
まとめ
この記事では「ゼロ秒思考」について解説しました。
- ゼロ秒思考とは
- ゼロ秒思考の3つの効果
- ゼロ秒思考のトレーニング方法
まずは1日10枚・3週間が効果の実感できる期間です。
ぜひ本書を読んでみて、実際のトレーニングをはじめましょう!
今回、ご紹介した本