こんにちは、はらだっちです。
ビジネス英会話とは普通の英会話と何が違うのでしょうか。
実は、日本語にも日常会話とビジネス会話というくくりがないように、英語でも英会話とビジネス英会話にはくくりがなく、あくまで日常の英会話の延長線上にある失礼にあたらない表現がビジネス英会話だと僕は思っています。
日本語でも、家族、友だち、同僚、上司、取引先、お客様など、会話をする相手や状況によって言葉遣いは違うものになりますよね。
これと同じです。
僕は外資系企業で働いており、ほぼ毎日海外メンバーと英語でやり取りをしています。
英語で仕事をする際に最も大事なのは、簡単な英語でも自分の意見を伝えることなのは間違いないですが、礼儀としてできるだけ丁寧な言葉づかいをすることも大事です。
例えば、会議中に窓を開けてほしいとお願いする時に、
「窓開けて」
「お手数をおかけいたしますが、窓を開けていただけないでしょうか」
だったら、後者の方が大人で礼儀正しい言い方ですよね。
英語での敬語について【日本語と英語での比較】
よく英語に敬語はないと言われますが、そんなことはありません。
英語には、日本語のように言い換えによる敬語は確かにありません。
英語の場合は表現方法で「敬語」を表します。
例えば、日本語の場合、「言う」という言葉は、以下のように使い方で言い換えがおこります。
丁寧語 → 言います
尊敬語 → おっしゃる
謙譲語 → 申す
英語にはこのような変化はありません。英語の場合は「言う=say」でしかなく、表現方法で丁寧さを表すことになります。
長いフレーズだと丁寧になる傾向
そもそも「丁寧に話す」とは?
例えば日本語でも、「窓開けて」と誰かに窓を開けてもらおうとするよりも、「お手数をおかけいたしますが、窓を開けていただけないでしょうか」と言葉をつくした方がより丁寧ですよね。実は、英語でも日本語と同じように長いフレーズを使うことによって「丁寧さ」を出すことができます。
② Please open the window. (窓を開けてくださいよ)
③ Can you open the window? (窓を開けてくれるよね)
④ Would you open the window? (窓を開けていただけますか)
⑤ Could you open the window? (窓を開けていただけますでしょうか)
⑥ I wonder if you could open the window. (窓を開けていただけたらと思うのですが)
⑦ Would you mind if I asked you to open the window? (窓を開けてくださいとお願いしてもお気を悪くなさらないでしょうか?)
譲歩の表現を使って丁寧に話す
こちらもまず日本語で考えてみましょう。
例えば、ある調査をお願いした際に、そのレポートの出来がそれほど良くない場合を想像してみてください。こうした時に「ずばりダメ出しをする」、「相手に配慮した言い方をする」、「におわせて話をする」、などいくつかの選択肢があると思います。
おそらくビジネスの場合は、レポートの出来をこきおろすのではなく、「もっとよくするためには、こうしたらいい」など相手に配慮した言い方を選択すると思います。
こうした時に譲歩の表現を使います。
受動態を使って、主語を人でないものにする
先程のレポートの例でも、You must improve your report...という風に伝えると命令調になってしまいます。これを
そして、裏技。「いい意味で」「うまくいけばね」
そして、失礼な表現をしてしまった時に、使える最強の技が、この言葉を付け足す方法です。
in a good way(いい意味で)
hopefully(うまくいけばね)
We must boost our sales further!...hopefully.(売上を上げなくては...うまくいけばね)のようにちょっと強く言い過ぎたかなぁと思ったら、後で付け足すという裏技です。
お調子者っぽく立ち回り、ニヤリとさせることも大事ですもんね。
まとめ
この記事ではビジネス英会話で丁寧に話す英語について解説しましたが、必ずしも長いフレーズを喋るということや、譲歩や受動態の表現を使うことだけが英語環境で丁寧さを表すわけではありません。
ここで、先に述べた「窓を開けてもらう」にもう一度戻って考えてみましょう。このとき、相手への丁寧さを見せる方法は、決して丁寧に依頼することだけではありません。自分が体を動かして自分で窓を開けるという行為でも丁寧さを表すことが可能です。
状況に応じて、英語だけでなく態度も含めてコミュニケーションを取ることが必要です。