
こんにちは、はらだっちです。(@SHaradacchi)
こういった疑問や不安感にお答えしていきます。
本記事の内容
- 面接官に求められる6つの役割→これをわかって面接に行こう
- 基本的には、まだ売り手市場
- あなたが不安なように、面接官も不安なんです
この記事を書いている僕は現在、外資系企業のマーケティング責任者として働いています。元々新卒である有名な(ダウ工業30種にいる)会社に入社して、その後は3-5年くらいでキャリアをどんどん変えていきました。業界軸ではエレクトロニクス、建築、コンシューマー、食品、エネルギー、IT。職種軸では、営業、マーケティング、経営企画、人事などを経験してきましてたので、色々な切り口でコメントできます。転職の経験も豊富ですし、逆に面接官としてもかなりの数の面接をしてきました。
面接を受ける人が、不安に思うのと同様に、採用する企業も不安に思っている。なぜなら今は基本的に売り手市場。採用したい人に逃げられないように、色々なマニュアルを準備します。
ということは、採用側の気持ちや状況を想像することも面接対策の一つです。— はらだっち@外資系マーケ責任者 (@SHaradacchi) November 29, 2020
面接を受ける人が、不安に思うのと同様に、採用する企業も不安に思っている。なぜなら今は基本的に売り手市場。採用したい人に逃げられないように、色々なマニュアルを準備します。
ということは、採用側の気持ちや状況を想像することも面接対策の一つです。
僕も採用面接を受けるのはとても不安でしたし、苦手でした。ただ、人事を経験し、採用に携わったことで、採用側の気持ちもよくわかるようになり、採用面接に不安になることはなくなりました。実際にその後の転職時の採用面接では、内定を多くもらうなど結果を出し続けています。そこで今回は「採用する面接官に求められる役割」を解説し、逆に採用面接を突破するコツを解説していきます。
※3分ほどで記事は読み終わります。3分後には、今までよりも「上手に面接に対応すること」ができるようになっているはずです。
面接の前に、募集している会社を見つけ、書類選考を進める必要があります。この時には転職サイトや転職エージェントを活用すると便利です。
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目次
外資・マーケに強い転職サイト・転職エージェント3選【すぐ辞めてもいい】
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面接官に求められる6つの役割
採用面接において、面接官に求められる6つの機能はこちらです。
- ヒアリング
- ジャッジメント
- アピール
- モチベート
- アクション・コーディネート
- クロージング
ヒアリング
面接官にとって大事なことは、いかにあなたの本音を引き出すようなヒアリングができるかということです。そのために、面接官はまず安心できるという場や話しやすい雰囲気を作ろうとします。また、あなたに対して興味を持ち続けて、あなたの話を真摯に受け止めます。
つまり、世間でよく言われるような「圧迫面接」や「目も合わさない」というような失礼な面接をされることはまずありません。(もし、そんな面接をされたら、その企業は選ばない方が正解です。)
リラックスした雰囲気ができた後で、あなたが入社した時に活躍場面が想定できるように、過去の経験や事実についての質問がされます。こういった質問を通じて、あなたの行動特性や思考特性を理解するようにします。
ジャッジメント
面接官は、面接の前にトレーニングを受けることが多いです。それはその会社に合う人材かを見極めるために、その前提として「欲しい人材とはどのような人材なのか」の理解、目線合わせをすることが目的です。僕は欲しい人材を必ず言語化して伝えておきました。例えば、「20代後半、基本的な営業スキルを持っていて、実績があること。IT業界の一般的な知識があり、前向きで情熱的な人。また容姿に清潔感があること」といった具合です。
面接なので、当然あなたを判断することは大事な目的です。しかし、あなたが保有している経験や知識、人物タイプといった印象だけに頼らない判断能力で判断していきます。ここで重要なのは、あなた自身を判断しているのではなく、その会社に合う欲しい人材なのかどうか、という視点での判断になります。面接が通らないと自分自身を否定された印象を受けますが、たまたまその時の欲しい人材とマッチしなかったというだけです。そのため、自分自身を飾りすぎることなく、面接に臨むのがいいです。
アピール
自社の魅力を伝える役割も面接官にとって重要なことです。特に中途採用の場合、会社の魅力を伝える機会はそれほど多くありません。(新卒の場合は会社説明会など、セミナーなどでも伝える機会があります。)そのため、面接官は具体的なエピソードや事実をもとに、色々なタイミングで工夫して伝えることを求められています。あなたが面接が終わって、「この会社行きたいな」と志望レベルを上がるようにします。
面接はあなたの情報を会社に伝えることだけが目的ではありません。あなたもその会社の情報を直接取ることができる大事な機会です。よくその会社への質問を用意しておきましょう、と言われますが、本当に聞いてみたい質問を用意してみてください。あなたもその会社の一員になることを考えているので、ちゃんと相性を確認することは大事です。
モチベート
面接官は、モチベートして、入社意欲を高めることも求められています。あなたのことを聞いたり、会社のことを語ったりするだけでなく、いかに入社意欲を喚起させていくのか。おそらく自分の軸を持って自分の言葉で質問に対して答えてくれます。
面接を受けてみて、入社意欲が上がらなかったという場合は、その会社に転職するのは考えなおすのも手です。モチベートできない社員が面接をしているということはその会社は、そんなに良い会社ではないか、人材を教育できる環境が不十分な可能性もあります。
アクションコーディネート
面接は1回で終わることは、ありません。2回、3回と続いていくのですが、このコーディネートを考えるのも面接官や人事の役割です。例えば面接通過者に対して、相手の状態を考えながら、次の面接官は誰がいいのか、次回は面接がいいのかフォロー面談がいいのか、などです。あなたの意欲喚起や不安解消に結び付けられるのかを考えます。もちろん、見極めきれなかった判断材料を誰に託すのが妥当かも大切な項目です。
何回か面接に行くことになると思いますが、必ず何らかの引き継ぎがされています。1回目の面接と2回目の面接で聞かれる質問も当然異なりますし、意欲喚起が目的ならば、より具体的なエピソードの話が多くなったりします。例えば、前回話したことを聞かれなくても、それは前回で判断された、と思えばいいです。
クロージング
クロージングというと営業のようですが、「欲しい人材に入社の意思決定を促す」ことが採用成否の鍵でもあります。現状のあなたの志望度合い、何が不安材料なのか、どうすれば意思決定できるのかを考えて口説く役割です。内定辞退を免れるだけでなく、会社に入ってからの定着を左右することにもなる大事な項目です。
こういった6つの役割を認識した上で面接官はあなたと面接をします。欲しい人を見極めて、欲しい人に訴求する魅力的な面接をしようとします。
基本的にはまだ売り手市場
人事担当をしていた立場からすると、「本当に欲しい人が採用できない」「採用したい人に逃げられる」という人が採れない状況です。もちろんコロナの影響もあり、一時的に採用が減っている状況はありますが、基本的にはまだ売り手市場です。その理由は下記です。
売り手市場が続く理由
- 団塊世代が大量退職することによる若手採用のニーズ増加
- 新卒を大量に採用できない中小企業が、新卒から中途に採用をシフト
- 人口構造的に続く少子化
面接は応募者との最大の接点
中途採用では、数回の面接という場でいかに応募者を会社に引き込んでいくかが大切です。新卒採用では会社説明会やセミナーなどを実施することができますが、中途採用で行うことは稀です。また、面接内容が魅力的でなく悪い評判が立つと人材紹介会社のカウンセラー、エージェントが積極的に応募者を紹介しなくなり、応募数が減るという悪い循環にも繋がります。面接で人物の見極めができていなく、合格/不合格の理由が明確でない面接をしてしまうと、「この企業は人を見る目がない」「どんな人がほしいのか検討がつかない」という評判が立ち、紹介してもらえる人が少なくなります。
そのため、企業側も面接の質を高くして、応募者であるあなたが納得してもらえるように、しっかりとした面接をします。
あなたが不安なように面接官も不安
基本的に応募者側が有利な売り手市場で、面接の対応次第では応募者に逃げられてしまうのが面接。そのため面接官も不安に思っています。
ここでいう面接とは何回か行う「面接すべて」です
面接内容が1回でも良くないと、次のステップに応募者は来なくなるという恐れを感じながら面接官は採用面接をしています。
採用方法の原点は面接です。ビジネス体感ゲームとかグループディスカッションとか、いくつもの採用方法はあるかもしれませんが、極めてオーソドックスなのは面接の質を上げていくことです。つまり、面接を受けるあなたにできるだけ質の良い時間を提供しようと企業は考えています。なので、不安を感じることはありません。できるだけ自分の言葉で意見をぶつけましょう。
まとめ
この記事では採用する面接官に求められている役割を解説することで、面接を受けるみなさんの不安を解消し、良い面接ができる対策を書きました。
- 面接官に求められる6つの役割→これをわかって面接に行こう
- 基本的には、まだ売り手市場
- あなたが不安なように、面接官も不安なんです
転職もその面接も、人生を豊かにする経験の一つです。最高の転職ができるといいですね!