
こんにちは、はらだっちです。(@SHaradacchi)
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 未経験でマーケティングをやる前に、まずマーケティングの仕事内容を理解しよう
- マーケティングの勉強や実践は独学でもできます
- 未経験のあなたがマーケティングに転職する手順とそれにかかる期間
この記事を書いている僕は現在、外資系企業のマーケティング責任者として働いています。元々新卒である有名な(ダウ工業30種にいる)会社に入社して、その後は3-5年くらいでキャリアをどんどん変えていきました。業界軸ではエレクトロニクス、建築、コンシューマー、食品、エネルギー、IT。職種軸では、営業、マーケティング、経営企画、人事などを経験してきましてたので、一通りのマーケティングの仕事内容や色々な業界でマーケティングに求められる内容を理解しています。
マーケティングって、ちょっとかっこいい響きがありますよね?今回は未経験でマーケティングに転職を考える人に向けて、具体的な転職の方法を書いていきます。相談をされることも多い内容ですので、それを記事にしました。
では始めましょう。
未経験でマーケティングをやる前に、まずマーケティングの仕事内容を理解しよう
一言でマーケティングと言っても、幅広いです。
まずはおおまかにマーケティングの職種を解説していきます。下記が大きくマーケティングの職種です。
①商品企画
②販促、マーコム(マーケティングコミュニケーション)
③デジタルマーケティング、Webマーケティング
④マーケティング・リサーチ、リサーチャー
⑤マーケティングオペレーション
上記は僕の独断と偏見で分類しました。会社によってはもう少しあるかもしれませんが、求人のある役割としては十分かと思います。
①商品企画
商品企画、プロダクトマーケティングという仕事です。
簡単に言うと、世の中にこんなニーズがありそうだな、自社にはこんなテクノロジーがあるな、じゃあこれを組み合わせて新商品・新製品を開発するという仕事です。
マーケティング調査から、それをコンセプトに落とし込み、実際にサンプルにしてさらに調査をする。量産できるかチェックし、テスト発売の計画を立てる。それをもとに本格発売する。
商品・製品の中身開発だけでなく、パッケージング・価格・売るチャネル設計・キャンペーン・PR戦略・製造計画・利益試算・・・など、ある意味ではマーケティングのすべてを司る仕事です。
向いている人
とにかく自分の手で新製品・商品を作ってみたい人ですね。
イメージしやすい仕事かと思いますが、その分責任はめっちゃハードです。笑
売れないと営業から売りにくいと言われ、製造から在庫の文句を言われ、上司からは利益が出ていないと言われ・・・売れると、営業から欠品を言われ、製造からは計画予測の甘さを言われ、上司からは数字の信頼度について文句を言われ・・・
むっちゃハードです。笑(2回目)
ちなみに僕はキャリアの大半がこの商品企画です。最初にも書きましたが、新製品・商品を世の中に出したいという強い情熱がないと、プレッシャーに負ける業種です。
キャリアの将来性は?
結論、明るいです。
マーケティングの業務を一通り統括する職種ですので、すべてのことがわかります。また色々な人・部署と仕事をしていくのでマネジメント能力がついたり、プレゼンなどもしないといけないのでプレゼンスキルもあがります。
なにより打たれ強くなります。笑 こんな人、どの企業でも欲しいですよね。
②販促、マーコム(マーケティングコミュニケーション)
この仕事は、販促に特化した仕事です。例えば新製品・商品が出た際に、広報と連携し、プレスリリースを書いたり、PRイベントを企画します。
あるいはセミナーや展示会を企画し、場合によっては外部の広告代理店やPR会社と連携し、自社の製品や商品を世の中に広めることをします。会社やその製品・商品によっては芸能人やインフルエンサーなど、をキャスティングすることもあります。
向いている人
キラキラしたことが透きな人で、でも泥臭く裏方に徹することができ、性格的には細かいことができる人が向いています。
パッと見、とてもきらびやかな仕事に見えますが、実態は例えばスーパーで陳列棚に貼ってあるポップを作成したり、展示会でも名刺をひたすらスキャンし続けたりといった、泥臭い仕事も多いです。また販促物の作成も、一文字一文字間違いがないか、写真に不具合がないかなど細かい作業も要求されます。
キャリアの将来性は?
商品企画と同様、明るいと思います。
とはいえ、単に広告代理店などの外注にまかせているようなことをしていると自分の価値がでませんの、オリジナルの販促施策を世の中の状況に合わせて考えられるなどクリエイティブな人だと、どこでも引っ張りだこですね。
あと、なぜか女性がこの職種には多い印象があります。また、ジュニアなポジションが転職でもよく出てきやすいので狙い目のポジションですね。
③デジタルマーケティング、Webマーケティング
マーコムや(場合によってはECなどチャネルマーケティング)のWebでの施策を行う仕事です。
多くの会社では、販促がリアルなものからWebでのものに変わりつつあります。例えば、雑誌広告がWeb広告になっているようなことです。また販売チャネルも販売店からECでの直販やアマゾンでの販売などに移り変わりつつあります。こうしたWebに特化した施策は、従来のマーケティングコミュニケーション担当では回しきれないことが多く、専任のデジタルマーケティング担当者が置かれることがあります。
向いている人
ずばり、インターネットが好きな人ですね。
わりとおすすめの職種でして、世の中普通の会社だとデジタル・Web系に詳しい人って、そんなにいないです。SEOの基本的な知識があるくらいでも重宝されますよ。マーケティングへ転職を考える場合、もしWebに明るければここからいくのがいいと思います。
キャリアの将来性は?
スーパー明るいです。笑
販促も販売チャネルも今後、デジタルに移行していくのは間違いありませんので、ニーズは高いです。また、実はそれほど専門性高い人がまだ少なくニーズが高いわりには供給が少ないので本当に狙い目です。
④マーケティング・リサーチ、リサーチャー
商品のニーズがあるかを考えるためにアンケートの設計したり、個人のニーズを深堀りするためのインタビューを実行したりする役割です。最近ですと、かつては取ることができなかったようなデータを取得できるようになってきているので、よりビッグデータの分析を行う仕事が増えてきています。
ただ、データを眺めるのではなくて、そのデータから、「要するに、こうです」と解釈をする力が必要なポジションです。
向いている人
人の行動特性に興味がある人が向いていると思います。
ずっと自席に座って画面と戦っているのではなく、現場感なども重視し、なぜこの人はこんな行動をするのだろうかと分析することができる人が向いています。僕の友人は消費財メーカーでリサーチャーをやっているのですが、実際に家庭に赴いて主婦にインタビューをしながら、本音をその子供から見つけるなんてテクニックを使ったりしています。
かっこよく言うと、カスタマーインサイトを見つける仕事ですね。
キャリアの将来性は?
そこまで明るくないと思います。
データにしても行動にしても、AIが今後かなり分析ができるようになってくるというのが理由です。しばらくの間は人間の解釈が強いと思いますが、1o年後はちょっとわかりません。個人的にはあまりおすすめできないです。
⑤マーケティングオペレーション
あまり馴染みのない用語かもしれませんが、マーケティングには利益を上げ、管理するというミッションがあります。そのために単価をチェックして、キャンペーンで値下げがされすぎていないかとか、商品在庫のダブつきがないか、とかコストの使い方は適正かなどを見る役割があります。
かなり細かいことをやる仕事なのですが、あまり転職で募集されることはないポジションですので、今回はこれくらいで割愛します!
マーケティングの勉強や実践は独学でもできます
結論、実は上の職種の仕事ってかなりの範囲で自分でもできたりしますので、もし気になっているのであれば転職前であっても、自分でやってしまうのがいいかと思います。
うまく行けばそれを実績として、自己PRもできますしね!
一番大切なのはトライしてみて、自分が透きかどうか把握することかと思います。
職種別に独学方法を解説してみます。
①商品企画に興味ある場合
自分で商品を作ってみるのがおすすめです。例えば絵が得意なら、ココナラで似顔絵を書いて売るとか、なければnoteで記事を書いて売るなどがお手軽かと思います。
稼げないかもしれませんが、自分でニーズを把握して企画して売る経験は転職する際にも人と差別化するネタにもなりますし、なによりも自分で商品を開発する大変さもわかるので、職種の理解も進むはずです。職種体験をしつつお金を稼げるので、とても良いですよね!
ココナラはこちらから登録できます。
②販促、マーコム、デジタルマーケティング、Webマーケティング
実際に販促をしてみるのがいいです。具体的には、ブログやYoutube、twitter、最近ですと音声配信などを通じてものを売るのがいいですね。特におすすめはブログです。やはり販促の基本は紹介する商品をいかにうまく伝えるかですので、ライティング能力は必須です。加えてSEOの基礎を学ぶこともできます。
アクセスやフォロワーを増やすコツを学ぶとそれが転職にも直結しますので、いいですね。
具体的なブログ作成方法はWordPressを使ったブログの始め方【当サイトの設定も公開】の記事でまとめてあります。
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WordPressを使ったブログの始め方【当サイトの設定も公開】
続きを見る
マーケティング・リサーチ、リサーチャー、データ分析、アナリスト、マーケティングオペレーションはの解説はここでは省略します。
これらの職種を目指す場合も、①か②の方法でマーケティングを疑似体験すると、結果的に商品開発にはリサーチや、商品を作っての在庫管理を実践できます。
未経験のあなたがマーケティングに転職する手順とそれにかかる期間
手順と期間はこの通りです。
- まずはマーケティングの職種を理解する(1週間)
- 自分で独学して実践してみる(1ヶ月)
- 転職エージェントに相談する(期間3~6ヶ月)
順番にいきましょう。
①まずはマーケティングの職種を理解する(期間:1週間)
この記事で解説した通りです。この記事でだいたいわかりました、という人はここまでで後は何もしなくて大丈夫です。
「まだよくわからないから、もう少し調べたい」「もう少し細かい職種を調べたい」という人は、手順③の転職エージェントに相談してみるのもいいと思います。
②自分で独学して実践してみる(1ヶ月)
自分で独学して実践してみることが重要。
もう一度まとめてみますね。
- 商品企画に興味があれば、自分で商品を作る
- 販促やWebマーケに興味があるならば、ブログやSNSなどを始める
- マーケティングリサーチやオペレーションに興味があれば、上記のどちらかをやる
大切なことは、好きかどうかを知ることです。
転職したら毎日8時間程度働きます。興味のある分野でなければ、辛い日々になります。なので転職を考えたら自分で試してみるのは大事ですね。
あと、難しいなと考えているあなたに伝えておきますと、嫌になったらやめればいいんです。誰も怒りませんので、気軽にトライしてみましょう。
③転職エージェントに相談する(期間3~6ヶ月)
ここは少し時間がかかりますので、独学して実践している時と並行して進めるのがいいでしょう。採用の募集はある意味タイミングの良さも大事ですので、早めに登録し、転職エージェントと相談しておくと希望の案件が見つかりやすいですよ。
転職エージェントは3社くらい使う
転職エージェントは3社くらいに登録して、話をしてみるのがいいです。3社くらい使いますと、自分に合った転職エージェントも見つかりやすいですし、あなたに合った案件を紹介してくれる可能性も高くなります。もしかするとその会社の独占案件を持ってきてくれるかもしれませんよ。
登録しておくべき転職エージェント3社
- リクルートエージェント 最大級の転職サイトなので案件が豊富。まずはここに登録しましょう。
doda 定番のdodaですね。大手なので案件も多く、登録して損はないと思います。
- JACリクルートメント 外資系や英語力を必要とする案件が豊富です。僕もクローズドで、ヘルスケア大手とか紹介されました。
こういった内容は外資・マーケに強い転職サイト・転職エージェント3選【すぐ辞めてもいい】でも解説しています。その転職先の会社のさらに先も考えて(=つまり転職先の会社を辞めることまで見据えて)転職はするのがいいでしょう。
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外資・マーケに強い転職サイト・転職エージェント3選【すぐ辞めてもいい】
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まとめ
未経験でマーケティングに転職をする前にやるべきことを解説しました。
まずは記事に書いてあるとおり、少しでも動いてみることが大事です。例えば、転職エージェントへの登録は10分くらいで終わりますので、まずは取り組みを始めることをおすすめします。
動くと考え方がかわります!
ぜひ、始めて楽しく新しい人生を切り開きましょう!
最後に改めて、記事のリンク先をまとめておきますね。
マーケティングの実践をしてみるときのリンク先
- 商品やサービスを販売してみる:ココナラ
- ブログ作成方法:WordPressを使ったブログの始め方【当サイトの設定も公開】
登録しておくべき転職エージェント3社
- リクルートエージェント 最大級の転職サイトなので案件が豊富。まずはここに登録しましょう。
doda 定番のdodaですね。大手なので案件も多く、登録して損はないと思います。
- JACリクルートメント 外資系や英語力を必要とする案件が豊富です。僕もクローズドで、ヘルスケア大手とか紹介されました。