
面接のエピソードに悩む人「どうやって自分のエピソードを伝えたらいいんだろう。うまい方法があれば教えてほしい」
こんにちは、はらだっちです。(@SHaradacchi)物語化でストーリーのように話すことがポイントです。解説します!

目次
本記事の内容
- 物語化の強み
- 物語化する2つの方法
- ①ディテールまで詳細に描く
- ②カギかっこ「 」を使う
- 具体例:私のエピソード
転職の面接などで、あなた自身のエピソードを伝える時ありますよね?
その際にどうしてもうまく伝えられないという場合があると思います。
その答えは物語化して話すことです。
それでは解説していきます!
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物語化の強み
物語形式に話をすると、面接官の心を動かし、面接官の考え方を変えるのにパワフルです。
物語化の強み
例えば、成功哲学などでよく出てくる「鎖に繋がれた象の物語」があります。
少し長いのですが引用します。
鎖に繋がれた象の物語
私は子供の頃サーカスが大好きで、中でも動物ショーがいちばんの楽しみだった。特に象がお気に入りだったんだけど、実は私だけではなく他の子供にとってもいちばん人気だったようだ。その大きな動物は舞台に上がると、持ち前のすさまじい体重や図体、怪力をみごとに披露していた。しかし演技が終わって次の出番を待つあいだ、象はいつも地面のちっぽけな杭に足を鎖でつながれていた。
ところがその杭というのは、地面にいくらも打ち込まれていないような小さな木のかけらなのだ。確かに鎖は太く頑丈そうだったが、木を根こそぎ一本引き抜くほどの力を持った動物なら、杭をひっこ抜いて逃げることなど簡単そうなのに……。
その疑問は誰もが抱くものだろうと思う。
「一体何が象を捕まえているんだろう?」
「どうして逃げないんだろう?」
五、六歳だった私は、大人は何でも知っているとまだ信じていた。だから象の謎について先生や父親、周りの大人たちに聞いてみた。象は飼い馴らされているから逃げないんだよ、と答えた人もいた。そういうとき、私は当然次のように質問を返した。
「飼い馴らされているんだったら、どうして鎖につながれているの?」しかし、つじつまの合う答えが返ってきた覚えはない。時とともに象と杭の謎については忘れ、同じ思い出を持った人に出会ったときに思い出すくらいだった。
数年前、たまたま、その疑問に答えられる本当に賢い人に出会った。その答えはこうだ。「サーカスの象が逃げないのは、とっても小さいときから同じような杭につながれているからだ」
僕は目を閉じて、生まれたばかりのか弱い象が杭につながれているところを思い浮かべた。そのとき象は、押したり、引いたり、汗だくになって逃げようとしたに違いない。でも努力の甲斐なく逃げることはできなかった。小さな象にとって、杭はあまりに大きすぎたのだ。疲れきって眠ったことだろう。次の日もまた逃げようと頑張って、次の日も、そのまた次の日も……。
ついにある日、その象の一生においていちばん恐ろしいことになるその日、象は自分の無力さを認めて、運命に身を委ねたのだ。
サーカスで見る大きく力強い象は、かわいそうに“できない”と信じ込んでいるから逃げないのだ。生まれて間もないときに無力だと感じた、その記憶が頭にこびりついている。そして最悪なのは、二度とその記憶について真剣に考えなおさなかったことだ。二度と、二度と、自分の力を試そうとはしなかったのだ。
引用:鎖に繋がれた象の物語
この話を読むと、あなたができないと思うことはあなた自身の思い込みではないのか、と思いますよね。
実際に世界中で多くの人がこの物語に影響を受けて行動を変えています。
でもこれが、
あなたにはできないことは何もないです。チャレンジしましょう
というシンプルな一言だったら行動するでしょうか。
そりゃあわかるけど・・・行動変えるまでにはならない・・・のでは?
物語風に話を聞いた人は、物語をイメージします。
イメージすると物語は潜在意識に働き、結果的に人を動かすことに効果的な方法となります。
物語化する2つの方法
「物語を描くなんて小説家じゃないしできない!」と思いましたか?
この後に、下記を解説します。
- ①ディテールまで詳細に描く
- ②カギかっこを使う
①ディテールまで詳細に描く
物語化して語る時のポイントひとつ目は細部まで詳細に描くことです。
たとえば次の文章を読んでください。
私は製品Aの営業をしていました。
その中で顧客の潜在ニーズに気がついた私は、周りの反対を押し切って新規事業を始めました。
良さそうなエピソードですが、まだ面接官を動かすレベルではありません。
しかしもしこのような文章ならばいかがですか?
私はある消費財メーカーで化粧品Aの営業をしていました。
3年間その仕事に関わるうち、私はとある顧客からフィードバックを受けて、新しい潜在ニーズがあることに気がつきました。
そして周りの上司や同僚にそのことを話しました。
でも彼らは一様に、「お前にはそんなニーズを汲み取るようなビジネスはできない」と鼻で笑っていました。
しかし私は、本当に新規事業を起こしたのです。
私がそれを起こせた理由は...
この文章は物語のようになっています。
細部まで表現しているからです。
この例文では
- 私の扱っていた会社がどこで、製品がどんなものか
- どのくらいの勤務経験だったか
- 私の気づきは
- 私の決意と周りにしたこと
- 決意への周りの反応
などを書いています。
このようにディテールまで詳細に書くことで物語化して語ることができます。
②カギかっこ「 」を使う
物語化するポイントの2つ目はカギかっこをうまく使うことです。
先の例では「お前にはそんなニーズを汲み取るようなビジネスはできない」の部分です。
このような会話文があると物語化していきます。
不思議なのですが、カギかっこを使って書かれた文章は、聞き手である面接官の頭の中では誰か他の人が話しているかのように聞こえます。
会話文にするのは、肝のメッセージだと効果的です。
例えば、部下に無謀な行動をやめさせたい時には、ただやめなさいというのではなく、こう伝えると効果的です。
実は3年前に、あなたと同じような提案をした人がいました。
彼は、あなたと同じように考え実行したのだけれど、結局1000万円を投資したにも関わらず失敗してしまった。
多くのメンバーも巻き込んでいたから、多くの人の時間も使った。
彼が最後にこう言った。
「今では、難しいと言った周りの意見をもっと素直に聞いてから動けば良かったと反省しています」
失敗した人の言葉を会話として出すことでイメージしやすくさせています。
このように会話を使うことで、エピソードを物語化をしていきます。
物語化した私のエピソード
最後に、私の転職面接時に使うエピソードを物語化してみました。
具体例の一つです。
私が入社して8年目、30才頃にマーケティングマネジャーとして担当していた製品に建築の内装材があります。担当した当時、内装材の色柄は500種類ほどあったのですが、経営陣からは「ちょっとその種類多すぎない?在庫も問題だし製品数を減らしてよ」と言われていました。
私は反対でした。
建築の内装材を使うのはデザイナーです。私はデザイナーのヒアリングを多くしていたので、内装材の色柄は多いほど嬉しいと知っていました。
デザイナーは「一番デザイン数の多いブランドから選びますね」と言っています。
ニーズを考えると、色柄を増やした方がビジネスはうまくいくはずです。
私は、「経営陣からの要望とは違うけど、1000種類まで増やそう!」と宣言しました。
技術や製造を巻き込んで、本社の上層部も説得し設備投資を行いながら、色柄を増やしつつ、製法方法を工夫してコストダウンやリードタイムの短縮を達成しました。
結果的に色柄を減らすというのとは違う形で経営の要望に答え、お客様の要望にもミートし、売上を伸ばす活動ができました。
消費者に寄り添って活動をすることの重要さと、関係者の説得の重要性、問いへの答え方は色々あること、を学びました。
これが、私の仕事観の原点であり、顧客起点の考え方に沿うこと、説得のプロセスを重視すること、問われていることに疑問を持つことに強みがあります。
いかがでしょう?
まとめ
この記事では面接のエピソードの伝え方は物語化して伝えるということを解説しました。
- 物語化の強み
- 物語化する2つの方法
- ①ディテールまで詳細に描く
- ②カギかっこ「 」を使う
- 具体例:私のエピソード
あなたが面接で悩んだ場合は、物語化して伝えることを意識してみてください。
もし自分だけでエピソードを物語化するのが難しければ、転職サービスを使ってみるのもいいですよ!
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